脱毛サロンの予約枠を決めるとき、業務用脱毛機の「全身○分」という表示を、そのままお客様一人の所要時間にしていませんか。予約枠には、照射に加えて受付、確認、着替え、準備、会計、次のお客様を迎える片付けが必要です。
この記事では、開業前や機器の入れ替え時に使える予約枠の作り方を整理します。メーカーの速さを比べる前に、自店の工程を分けて測ることが出発点です。
脱毛機の照射時間とサロンの予約枠は分けて考える
例えばレナード株式会社のBYMACH Pro公式ページは、全身15分という案内に「照射時間のみ」と注記し、カウンセリングから施術までについて別の時間例を示しています。これはメーカーによる案内であり、当サイトが実測した結果ではありません(確認日:2026年10月24日)。
この例から確認したいのは、数値の大小よりも「どこからどこまでを測った時間か」です。顔・VIOを含むか、どのモード・条件か、準備や着替えは含むかを確認しましょう。機種や条件が違う時間を並べただけでは、自店で必要な予約枠は決まりません。
予約枠は5つの工程に分けて組み立てる
基本は「施術前の対応+施術の工程+施術後の対応+入れ替え作業+余裕時間」です。一人で運営するサロンなら、別のお客様の受付と片付けを同時にできる前提にせず、順番に行う時間を足します。

| 工程 | 記録する内容 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|
| 施術前 | 受付・必要な確認・説明・着替え | 初回と再来を同じ時間にしない |
| 施術 | 準備・照射・部位の切り替え・必要なケア | 照射だけの時間を転記しない |
| 施術後 | 着替え・案内・会計・次回相談 | ベッドとスタッフが空く時刻は異なる場合がある |
| 入れ替え | 清掃・備品交換・機器の点検や準備 | 機器の取扱説明書に沿う作業を省かない |
| 余裕 | 説明の追加や進行のばらつきへの余白 | 全枠が最短時間で終わる前提にしない |
計算例:照射以外を足してから予約システムに登録する
以下は計算方法を示すための仮の数値です。特定機種の性能、業界平均、推奨施術時間ではありません。
- 施術前の対応:15分
- 準備やケアを含む施術工程:35分
- 施術後の対応:10分
- 入れ替え作業:10分
- 余裕時間:5分
合計は75分です。この条件で「施術35分」だけを予約枠に入れると、残り40分の工程が予定表に収まりません。予約システムが30分単位なら90分を確保するなど、システムの刻みに合わせて切り上げる方法があります。実際には自店の記録から調整してください。
営業時間を予約枠で割った数も、そのまま受け入れ可能人数にはなりません。休憩、開閉店作業、電話対応、機器点検の時間を別に確保したうえで、ベッド・機器・担当者が同時に使えるか確認します。
初回・再来・部位別に分けて時間を記録する
まずは「初回の全身」「再来の全身」「部分メニュー」のように、自店のメニューに合う単位で記録します。初回説明がある予約と、継続のお客様の予約を混ぜて平均を取ると、どちらの枠も実態から離れる可能性があります。
記録項目は、メニュー、担当者、各工程の開始・終了時刻、予定を超えた工程、その理由です。予約枠の分析用には予約番号などを使い、氏名や詳しい身体情報を不要に転記しない運用にすると扱いやすくなります。
最短の一件だけで枠を縮めず、複数日の記録で通常の所要時間と長引いた条件を見ます。「説明が長い日がある」なら初回の余裕を見直し、「タオルの準備で止まる」なら配置を整える、というように工程ごとに改善しましょう。
機器選定のデモで確認する5つのこと
- 計測区間は照射だけか、準備・ケア・片付けまで含むか。
- 自店で提供予定の部位とメニューに合う条件か。
- スタッフ一人で行う場合、持ち替えや移動に何分かかるか。
- 連続した予約で必要になる点検・準備・休止条件は何か。
- 講習後に自店のスタッフが同じ手順を再現できるか。
条件の確認には販売元の資料・取扱説明書・講習内容を使い、時間短縮のために指定手順を省いたり、出力や照射方法を独自に変更したりしないことが前提です。デモ全体の準備は業務用脱毛機のデモ確認チェックリストも参考にしてください。
予約が押すときは、買い替えの前に遅れている工程を見る
照射が予約時間の大半を占めるのか、それとも受付、説明、移動、清掃に時間がかかっているのかで対策は変わります。機器を速いものに替えても、照射以外の工程が詰まっていれば全体の改善は限定的です。
一方、従来より機器の準備に時間がかかる、エラーや停止が起きるなどの変化があれば、予約枠の問題とは分けて販売元や修理窓口に相談しましょう。停止を繰り返しながら予約を詰める運用は避け、点検・修理の予定を先に確認します。
機器が使えない間の準備には代替機と修理サポートの確認ポイントが役立ちます。
よくある質問
開業前で実測データがない場合は?
販売元のデモや導入講習で工程別に時間を記録し、接客や会計も含めた模擬営業で確認しましょう。開業当初は余裕を確保し、実際の記録がたまってから見直す方法が考えられます。
慣れたらすぐ予約枠を短くしてもよい?
一回早く終わっただけでは判断せず、メニューと担当者の条件をそろえて確認します。説明・点検・清掃など必要な工程を維持しても安定して収まることが、見直しの判断材料です。
次の予約を入れる前に、工程表を一度作る
予約枠は脱毛機のスペック表だけで決めず、自店の工程を積み上げて設定しましょう。機器選定では速さに加え、スタッフが扱えるか、日々の準備を続けられるかまで見ると、導入後の運営を具体的に考えられます。
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