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修理・故障データ

業務用脱毛機のエラーコード別トラブルシューティング|修理工場が教える症状別対処法

はじめに|エラー表示が出たとき、まず何をすべきか

業務用脱毛機を使用していると、突然ディスプレイにエラーコードやエラーメッセージが表示されることがあります。施術中にエラーが出ると、お客様をお待たせすることになり、スタッフもパニックに陥りがちです。しかし、エラーの中には「その場で対処できるもの」と「絶対に修理業者に依頼すべきもの」があり、この切り分けを知っているだけで、ダウンタイムとコストを大幅に削減できます。

当社(株式会社BLAST)は大阪を拠点とする美容機器修理専門工場として、累計15,000台以上の業務用美容機器の修理・メンテナンスを行ってきました。その修理データを分析すると、修理依頼の約25%が「実は修理不要だったケース」、つまりサロン側で対処可能なトラブルだったことが分かっています。逆に、自己判断で無理な対処を行った結果、軽微なトラブルが重大故障に発展したケースも全体の約8%を占めます。

本記事では、15,000台の修理データに基づいて、業務用脱毛機で実際に多いエラーとトラブルを症状別に分類し、「自分で対処できるもの」「すぐに修理依頼すべきもの」を明確に切り分けて解説します。万が一のときに慌てず対応できるよう、ぜひブックマークしてサロンの共有資料としてお役立てください。

エラーが出たときの初動対応|3ステップ

エラーが発生した際、まず以下の3ステップを落ち着いて実行してください。このステップを踏むだけで、多くのトラブルを現場で解決できます。

ステップ1:エラーコードを正確に記録する

ディスプレイに表示されているエラーコードやメッセージを、スマートフォンで写真撮影してください。エラーコードは機種ごとに体系が異なり、「E-01」「Err3」「WARNING:TEMP」など形式もさまざまです。口頭の伝言では数字やアルファベットの間違いが発生しやすいため、画像で記録するのが最も確実です。エラーが表示された日時、施術中の状況(何人目の施術か、どの部位を施術していたか)もメモしておくと、後の原因特定に役立ちます。

ステップ2:電源を切って5分待ってから再起動する

多くのエラーは、電源の再起動(リブート)で解消します。当社のデータでは、エラー発生時に再起動で復旧するケースが全体の約40%を占めます。ただし、再起動の方法にも正しい手順があります。

  1. 施術を直ちに中止する
  2. ハンドピースを本体に戻す(ホルダーに置く)
  3. 電源ボタンを長押しして電源を切る(強制終了ではなく通常のシャットダウン)
  4. 電源ケーブルをコンセントから抜く
  5. 5分間待つ(内部のコンデンサーの放電と冷却のため)
  6. 電源ケーブルを差し直す
  7. 電源を入れる

注意点として、エラーが出た直後に電源ケーブルを引き抜く「強制シャットダウン」は避けてください。正常なシャットダウンプロセスを経ずに電源を断つと、制御基板のファームウェアが破損するリスクがあります。当社の修理データでも、強制シャットダウンを繰り返した結果、基板交換(修理費8万円〜15万円)が必要になったケースが複数あります。

ステップ3:同じエラーが再発するか確認する

再起動後、エラーが解消した場合でも、同じ条件で施術を再開してエラーが再発しないか確認してください。再発しなければ一過性のエラーと判断できますが、同じエラーが2回以上連続で発生する場合は、根本的な問題が潜んでいる可能性が高いです。その場合は、以下のセクションを参考に原因を特定し、自己対処が可能かどうかを判断してください。

症状別トラブルシューティング|冷却系エラー

冷却系のエラーは、当社の修理データで最も多いカテゴリです。全修理依頼の約33%が冷却に関連するトラブルであり、エラーコードとしても最も頻繁に表示されます。

症状:「冷却温度異常」「COOLING ERROR」「E-温度」系の表示

考えられる原因と対処法

原因 自己対処 修理依頼 発生頻度
吸気フィルターの目詰まり 可能 不要 非常に多い
冷却水の不足・水位低下 可能 不要 多い
冷却水の汚れ・劣化 可能 不要 多い
排気口周辺の障害物 可能 不要 やや多い
室温が高すぎる(30度以上) 可能 不要 夏場に多い
循環ポンプの劣化 不可 必要 やや多い
ペルチェ素子の劣化 不可 必要 普通
冷媒ガスの漏れ(コンプレッサー式) 不可 必要 少ない
冷却ファンモーターの故障 不可 必要 少ない

自分でできる対処:フィルター清掃

冷却エラーの約40%はフィルターの目詰まりが原因です。吸気口(多くの機種では背面または側面にあります)のフィルターを取り外し、掃除機でほこりや毛髪を吸い取ってください。フィルターが水洗い可能なタイプであれば、水洗いして完全に乾燥させてから再装着します。乾燥が不十分なまま装着すると、カビの原因になります。

自分でできる対処:冷却水の補充・交換

水冷式の機種では、冷却水の水位が低下するとエラーが発生します。タンクの水位線を確認し、不足している場合は精製水(蒸留水)を補充してください。水道水の使用は配管内にスケール(水垢)を蓄積させる原因となるため避けてください。冷却水の色が変色している場合や異臭がする場合は、全量交換が必要です。古い水を完全に抜き、可能であれば配管内をフラッシング(洗浄)した後に新しい精製水を充填します。

自分でできる対処:設置環境の改善

脱毛機の排気口から壁まで20cm以上の空間を確保してください。排気口の前に物を置いている場合は直ちに除去してください。室温が30度を超えると冷却能力が不足する機種が多いため、施術室のエアコンを適切に運用し、室温を25度前後に保つことが重要です。特に夏場は、施術前30分からエアコンを稼働させておくことで冷却エラーを大幅に減らせます。

修理が必要なケース

上記の対処を行ってもエラーが解消しない場合は、循環ポンプ、ペルチェ素子、冷媒ガス、ファンモーターなどの機械部品の故障が考えられます。これらは専門工具と技術が必要なため、自分で分解・修理することは絶対に避けてください。メーカー保証が無効になるだけでなく、感電や漏水による基板損傷など、二次故障のリスクが非常に高くなります。

修理費用の目安は以下の通りです。

修理内容 費用目安 修理期間
循環ポンプ交換 5万円〜8万円 5〜7営業日
ペルチェ素子交換 8万円〜15万円 7〜14営業日
冷媒ガス補充・漏れ修理 10万円〜20万円 10〜14営業日
冷却ファン交換 3万円〜5万円 3〜5営業日

症状別トラブルシューティング|光源・照射系エラー

光源(ランプやレーザーモジュール)に関連するエラーは、脱毛機の根幹に関わるトラブルです。当社の修理データでは全体の約18%を占めます。

症状:「ランプ寿命」「LAMP END」「照射不可」系の表示

考えられる原因と対処法

原因 自己対処 修理依頼 発生頻度
ランプの寿命到達(ショット数上限) 交換可能な機種あり 機種による 多い
ランプの接触不良 可能(差し直し) 不要 やや多い
光学フィルターの汚れ・曇り 可能(清拭) 不要 やや多い
ランプの突然の破損 不可 必要 少ない
レーザーモジュールの劣化 不可 必要 少ない
電源ユニットからの供給不足 不可 必要 少ない

自分でできる対処:ランプのショット数確認と交換

多くの業務用脱毛機には、ランプの残りショット数を表示する機能があります。残りショット数が0またはメーカー指定の下限に達した場合、ランプ交換のエラーが表示されます。ランプ交換は、機種によってはサロン側で行える簡単な作業です。取扱説明書に交換手順が記載されている場合は、その手順に従ってください。ただし、ランプの内部接続が複雑な機種や、ハンドピースごと交換するタイプは専門業者に依頼することを推奨します。

ランプ交換の費用目安は以下の通りです。

ランプタイプ 費用目安 寿命(ショット数)
IPL用キセノンランプ 5万円〜15万円 15万〜30万ショット
SHR用ランプ 3万円〜10万円 20万〜50万ショット
ダイオードレーザーモジュール 50万円〜100万円 500万〜2,000万ショット

自分でできる対処:光学フィルターの清拭

ハンドピースの照射面(ガラス面)にジェルの残留物、皮脂、汚れが付着すると、照射エネルギーが低下し、エラーが発生する場合があります。施術ごとに照射面をアルコールを含ませた柔らかい布(マイクロファイバークロスが最適)で丁寧に清拭してください。研磨剤入りの洗剤や硬い布は使用しないでください。ガラス面に微細な傷がつくと、光の屈折が変わり、照射性能が恒久的に低下します。

自分でできる対処:ランプの差し直し

振動や経年使用によって、ランプの接続部分が緩むことがあります。電源を完全に切った状態で(電源ケーブルを抜いてから5分以上待ってください)、ランプの接続部を一度抜いて差し直すことで接触不良が解消する場合があります。ただし、機種によってはランプ周辺にコンデンサーが配置されており、感電のリスクがあります。取扱説明書で「ユーザーが触れてよい範囲」を確認してから作業を行ってください。不明な場合は修理業者に依頼してください。

修理が必要なケース

ランプの突然の破損(「パン」という大きな音がした場合はほぼ確実にランプ破損です)、照射しても光が出ない場合、出力が明らかに低下している場合は修理が必要です。ランプが物理的に破損した場合、ガラス片が機器内部に飛散している可能性があるため、絶対に自分で対処しようとしないでください。

症状別トラブルシューティング|ハンドピース系エラー

ハンドピースは脱毛機で最も消耗が激しい部品であり、トラブルの発生頻度も高いです。当社の修理依頼の約28%がハンドピース関連です。

症状:「ハンドピース未接続」「HANDPIECE ERROR」「接触不良」系の表示

考えられる原因と対処法

原因 自己対処 修理依頼 発生頻度
コネクタの接触不良 可能 不要 非常に多い
コネクタ端子の汚れ・酸化 可能 不要 多い
ケーブルの断線(内部) 不可 必要 やや多い
肌接触センサーの不良 一部可能 場合による やや多い
ハンドピース内部の水漏れ 不可 必要 少ない
ハンドピース基板の故障 不可 必要 少ない

自分でできる対処:コネクタの抜き差し

ハンドピースのコネクタ(本体との接続部分)を一度抜いて、端子部分に汚れがないか確認してください。汚れや酸化(緑色や黒ずみ)が見られる場合は、無水エタノールを含ませた綿棒で丁寧に清掃し、完全に乾燥させてから差し直します。接続時は「カチッ」とロック音がするまで確実に差し込んでください。中途半端な接続は接触不良の原因になります。

自分でできる対処:肌接触センサーの清掃

多くの機種には、ハンドピースの照射面が肌に密着しているか検知する「肌接触センサー」が搭載されています。このセンサーにジェルや汚れが付着すると、肌に密着しているにもかかわらず「未接触」と誤検知してエラーが発生します。照射面の周囲にあるセンサー部分(多くの場合、小さな金属パッドや光センサー)をアルコールで清拭することで解消できるケースが多いです。

修理が必要なケース

ケーブルの断線はハンドピースのトラブルで最も修理費用がかかるケースです。ケーブルを動かすとエラーが出たり消えたりする場合は、内部断線の可能性が高いです。応急処置としてケーブルをテープで固定して使い続けるサロンがありますが、断線部分でショートが発生すると基板損傷やハンドピースの発火につながる危険があるため、絶対に避けてください。

修理費用の目安は以下の通りです。

修理内容 費用目安 修理期間
コネクタ交換 2万円〜4万円 3〜5営業日
ケーブル交換 3万円〜8万円 5〜7営業日
肌接触センサー交換 3万円〜6万円 5〜7営業日
ハンドピース基板交換 5万円〜12万円 7〜14営業日
ハンドピースごと交換 10万円〜25万円 機種により異なる

症状別トラブルシューティング|電源・基板系エラー

電源や制御基板に関連するエラーは、最も深刻なカテゴリです。当社の修理データでは全体の約18%を占めますが、修理費用は最も高額になる傾向があります。

症状:「電源が入らない」「起動途中で停止」「画面がフリーズ」

考えられる原因と対処法

原因 自己対処 修理依頼 発生頻度
ブレーカーが落ちている 可能 不要 多い
電源ケーブルの接触不良 可能 不要 やや多い
電圧不足(タコ足配線など) 可能(配線見直し) 不要 やや多い
ヒューズ切れ 一部可能 場合による やや多い
電源ユニットの故障 不可 必要 普通
制御基板の故障 不可 必要 少ない
ファームウェアの破損 不可 必要 少ない
落雷・サージによる損傷 不可 必要 季節的

自分でできる対処:電源環境の確認

電源が入らない場合、最初に確認すべきは施術室のブレーカーです。業務用脱毛機は消費電力が大きく、エアコンや他の美容機器と同時に使用するとブレーカーが落ちることがあります。特に200V電源を使用する機種では、専用回路が確保されているか確認してください。

タコ足配線は脱毛機にとって最大の敵です。延長コードやタップを介した接続は、電圧降下を引き起こし、起動時のエラーや動作の不安定さにつながります。業務用脱毛機は必ず壁のコンセントに直接接続してください。当社の修理データでは、電源系トラブルの約20%がタコ足配線に起因しています。

自分でできる対処:ヒューズの確認と交換

一部の機種には、本体背面にユーザー交換可能なヒューズが搭載されています。ヒューズホルダーのキャップを開けてヒューズを取り出し、切れていないか確認してください。ヒューズが切れている場合は、必ず同じ規格(アンペア数とサイズ)のヒューズに交換してください。異なる規格のヒューズを使用すると、過電流時に保護機能が働かず、重大な故障や火災の原因になります。

重要な注意点として、ヒューズが短期間に2回以上切れる場合は、ヒューズ交換ではなく修理依頼をしてください。繰り返しヒューズが切れるのは、内部の電気系統に異常がある証拠です。

修理が必要なケース

電源環境に問題がないにもかかわらず電源が入らない場合、電源ユニットまたは制御基板の故障が考えられます。これらは高電圧部品を含むため、資格を持った専門技術者以外が触れることは極めて危険です。

特に注意が必要なのが落雷によるサージ(過電圧)被害です。落雷は直撃でなくても、電力線を通じてサージが侵入し、電源ユニットや制御基板を一瞬で破壊します。当社では、雷シーズン(6月〜9月)に電源系トラブルの修理依頼が通常の約1.8倍に増加します。予防策として、雷が予想される日は使用後にコンセントからケーブルを抜くこと、またはサージプロテクター(雷ガード付き電源タップ、3,000円〜5,000円程度)の導入を強く推奨します。

修理費用の目安は以下の通りです。

修理内容 費用目安 修理期間
ヒューズ交換(部品代のみ) 数百円〜1,000円 即日
電源ユニット交換 8万円〜20万円 7〜14営業日
制御基板修理 8万円〜15万円 7〜14営業日
制御基板交換 15万円〜30万円 14〜21営業日
ファームウェア復旧 3万円〜8万円 5〜10営業日
落雷被害の復旧(複数箇所) 20万円〜50万円 14〜30営業日

症状別トラブルシューティング|表示・操作系エラー

ディスプレイの表示異常やタッチパネルの操作不良も、サロンからの相談が多いトラブルです。

症状:「画面が映らない」「タッチパネルが反応しない」「表示がおかしい」

考えられる原因と対処法

原因 自己対処 修理依頼 発生頻度
タッチパネル表面の汚れ 可能 不要 多い
ジェルや液体のパネル付着 可能 不要 多い
静電気による誤動作 可能(再起動) 不要 冬場に多い
ディスプレイケーブルの緩み 不可 必要 少ない
タッチパネル自体の故障 不可 必要 少ない
ディスプレイ基板の故障 不可 必要 少ない

自分でできる対処:タッチパネルの清掃

タッチパネルにジェルや汗が付着すると、誤動作や反応不良の原因になります。柔らかいマイクロファイバークロスに少量の水(またはディスプレイ用クリーナー)を含ませ、パネル表面を丁寧に拭いてください。アルコールはタッチパネルのコーティングを劣化させる場合があるため、メーカーの指示がない限り使用を避けてください。

自分でできる対処:静電気対策

冬場の乾燥した環境では、静電気がタッチパネルの誤動作を引き起こします。施術室の湿度を50%前後に保つことで改善できます。加湿器の導入のほか、施術前にスタッフが金属に触れて放電する習慣をつけることも有効です。再起動で解消するケースがほとんどです。

修理が必要なケース

清掃と再起動で改善しない場合は、ディスプレイケーブルの緩みやタッチパネル自体の故障が考えられます。修理費用はタッチパネル交換で5万円〜10万円、ディスプレイ基板交換で8万円〜15万円が目安です。

症状別トラブルシューティング|出力・効果に関するトラブル

エラーコードは表示されないものの、「以前と比べて効果が落ちた気がする」「お客様から痛みの指摘が増えた」といった症状は、故障の予兆である可能性が高いです。

症状:「効果が低下した」「出力が不安定」「痛みが増した」

考えられる原因と対処法

原因 自己対処 修理依頼 発生頻度
照射面(ガラス面)の汚れ 可能 不要 非常に多い
冷却性能の低下 一部可能 場合による 多い
ランプの経年劣化(寿命前) 不可 必要 多い
出力キャリブレーションのズレ 不可 必要 普通
光学系の内部劣化 不可 必要 少ない

自分でできる対処:照射面の徹底清掃

照射面に目に見えない薄い汚れの膜が蓄積すると、照射エネルギーが最大で20%から30%低下することがあります。毎日の清拭に加え、週に1回は照射面をライトに照らして汚れが残っていないか入念にチェックしてください。汚れが落ちにくい場合は、無水エタノールを使用すると効果的です。

修理が必要なケース

照射面を清掃しても効果の低下が改善しない場合、ランプの劣化または出力キャリブレーションのズレが原因の可能性が高いです。ランプは使用ショット数が増えるにつれて発光強度が徐々に低下します。メーカーが公表するランプ寿命は「使用可能なショット数」であり、「最大効果を維持できるショット数」ではないことに注意が必要です。当社のデータでは、ランプの発光強度は寿命の70%付近から徐々に低下し始め、寿命の90%を超えると急激に低下する傾向があります。

出力キャリブレーションのズレは、設定値と実際の出力にギャップが生じている状態です。半年に1回、専門業者による出力測定とキャリブレーション(出力校正)を行うことで、安定した施術品質を維持できます。キャリブレーション費用は1回あたり2万円〜5万円が目安です。

絶対にやってはいけないNG対処法5選

当社に修理依頼で持ち込まれる脱毛機の中には、サロン側の誤った対処が原因で故障が悪化しているケースが少なくありません。以下の5つの行為は、絶対に避けてください。

NG1:本体カバーを外して内部を触る

業務用脱毛機の内部には高電圧のコンデンサーが存在し、電源を切った後も一定時間は蓄電されています。感電による人身事故のリスクがあるだけでなく、静電気による基板損傷やコネクタの破損など、二次故障を引き起こす可能性が極めて高いです。当社の修理データでは、自己分解を試みた機器の約35%で二次故障が確認されており、修理費用が元のトラブルの2倍から5倍に膨れ上がるケースもあります。

NG2:エラーを無視して使い続ける

「再起動したら動いたからそのまま使っている」というサロンが非常に多いですが、繰り返し発生するエラーは故障の予兆です。特に冷却系のエラーを無視して使い続けると、お客様の火傷事故や機器内部の熱損傷につながります。当社のデータでは、エラーを1か月以上放置した機器の修理費用は、早期に対応した場合の平均1.7倍になっています。

NG3:市販のパーツで代用修理する

インターネットで購入した汎用パーツ(ファン、ポンプ、ケーブルなど)で自己修理を試みるケースがあります。しかし、業務用脱毛機のパーツは規格や仕様が市販品とは異なることが多く、不適合なパーツの使用は新たな故障の原因になります。特に電気系パーツ(ヒューズ、ケーブル、コネクタ)の代用品使用は、過電流保護が正しく機能しなくなり、火災リスクにつながります。

NG4:水漏れした状態で通電する

水冷式の脱毛機で水漏れが発生した場合、絶対に電源を入れた状態で確認しないでください。漏れた水が電子基板に到達すると、ショートによる基板損傷が発生します。水漏れを発見したら、直ちに電源を切り、電源ケーブルを抜いてから状況を確認してください。水漏れの原因が配管の接合部の緩みであれば、増し締めで解決する場合もありますが、パッキンの劣化や配管のクラックが原因の場合は修理が必要です。

NG5:エラー発生後に出力を上げて使う

「効果が落ちた気がするので出力を上げた」という行為は非常に危険です。効果低下の原因がランプの劣化や冷却不足である場合、出力を上げても効果は改善せず、むしろお客様の肌トラブルや機器の故障を加速させます。効果の低下を感じたら、出力を上げるのではなく、原因を特定して適切に対処してください。

トラブルを未然に防ぐ|日常メンテナンスチェックリスト

当社の15,000台以上の修理データを分析すると、定期メンテナンスを実施しているサロンの故障率は、未実施のサロンと比較して平均60%低いことが分かっています。トラブルは「起きてから対処する」より「起きないように予防する」方が、はるかにコストも時間も節約できます。

毎日のチェックリスト(所要時間:5分)

  • ハンドピースの照射面を清拭する
  • 冷却水の水位を確認する(水冷式の場合)
  • ファンの動作音に異常がないか確認する
  • タッチパネルの動作を確認する
  • ランプの残りショット数を確認する
  • 起動時にエラーが表示されないか確認する

毎週のチェックリスト(所要時間:15分)

  • 吸気フィルターの清掃
  • 冷却水の変色・異臭がないか確認する(水冷式の場合)
  • ハンドピースのコネクタ部分を清掃する
  • 電源ケーブルに損傷がないか目視確認する
  • 機器周辺の排気スペースが確保されているか確認する

毎月のチェックリスト(所要時間:30分)

  • 冷却水の全量交換(水冷式の場合)
  • 冷却到達温度の測定・記録
  • ハンドピースのケーブルに屈曲・損傷がないか入念に確認する
  • 全エラーログの確認(エラーログ機能がある機種の場合)
  • 機器外装の清掃(通気口周辺を含む)

半年ごとのチェックリスト(専門業者に依頼推奨)

  • 出力キャリブレーション(出力校正)
  • 冷却性能の精密測定
  • 配管の水漏れ点検(水冷式の場合)
  • 電源ユニットの動作確認
  • ファームウェアのアップデート確認

修理依頼時に伝えるべき5つの情報

修理を依頼する際、以下の情報を事前に用意しておくと、原因特定と修理対応がスムーズに進みます。情報が不足していると、修理工場側で症状の再現や原因の特定に時間がかかり、結果として修理期間が長くなります。

  1. 機種名と製造番号:本体背面のラベルに記載されています。型番が分かればメーカー、製造年、仕様が特定できます
  2. エラーコードの画像:ディスプレイに表示されたエラーコードをスマートフォンで撮影してください
  3. 症状の詳細:いつから症状が出ているか、どのような状況で発生するか(施術中か起動時か)、再現性はあるか
  4. 直前に行った操作や変化:冷却水を交換した、設置場所を移動した、停電があった等、トラブル発生前に何か変化がなかったか
  5. 購入時期とメンテナンス履歴:いつ購入したか、直近のメンテナンスはいつか、過去にどのような修理を行ったか

まとめ|エラーが出ても慌てない、正しい知識が機器を守る

  • エラー発生時の初動は「記録→再起動→再発確認」の3ステップ
  • 修理依頼の約25%はサロン側で対処可能なトラブル。フィルター清掃、冷却水補充、コネクタの抜き差しで解決するケースが多い
  • 冷却系エラーが最も多い(全体の約33%)。フィルター清掃と冷却水管理が予防の基本
  • ハンドピース系トラブルは全体の約28%。コネクタの清掃と照射面の清拭が重要
  • 電源系トラブルはタコ足配線と落雷が主因。壁コンセント直結とサージプロテクターで予防
  • 本体カバーを外す、エラーを無視する、市販パーツで代用する等のNG対処は故障を悪化させる
  • 定期メンテナンスを実施しているサロンは故障率が60%低い
  • エラーを放置すると修理費用が平均1.7倍に増加する。早期対応が最もコスト効率が良い

当サイト「ビューティーログ」を運営する株式会社BLASTは、15,000台以上の修理実績を持つ美容機器修理専門工場です。本記事で紹介した対処法で解決しないエラーや、判断に迷うトラブルがございましたら、お気軽にご相談ください。エラーコードの画像をお送りいただければ、修理が必要かどうかの簡易診断を無料で行っています。「修理が必要なのか分からない」という段階でのご相談こそ、無駄な出費を防ぐ最善の方法です。早めのご連絡が、大切な機器を長く使い続ける秘訣です。

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