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機器・技術解説

業務用脱毛機の機種選びで失敗しないために|修理工場が見た「続くサロン」と「潰れるサロン」の違い

私たち株式会社BLASTは、大阪を拠点に業務用脱毛機の修理・メンテナンス・下取りを専門に行っている修理工場です。累計15,000台以上の機器を扱ってきた中で、ある明確な傾向に気づきました。それは、「長く安定して使い続けているサロン」と「短期間で廃業してしまうサロン」の間に、選んでいる機種の偏りがあるということです。

修理工場には、定期メンテナンスの依頼も来れば、「サロンを畳むから機器を引き取ってほしい」という連絡も来ます。この両方を日常的に受けている立場だからこそ見える、機種選びと経営の成否の関係。本記事では、修理・下取りの現場で実際に感じている傾向を、できるだけ率直にお伝えします。

修理工場に届く「2種類の連絡」

当社に届く連絡は、大きく分けて2種類あります。

ひとつは「定期メンテナンスをお願いしたい」「出力チェックをしてほしい」という、経営が安定しているサロンからの依頼。こうしたサロンは年に1~2回、決まった時期にメンテナンスを入れてきます。機器の状態も良好で、修理が必要になることは少なく、長い付き合いになるケースがほとんどです。

もうひとつは「サロンを閉めるので機器を買い取ってもらえないか」「故障したけど修理費が出せない」という、経営が苦しくなったサロンからの連絡。こちらは月に3~5件ほどのペースで入ってきます。

この2種類の連絡を何年も受け続けていると、ある傾向がはっきりと見えてきます。定期メンテナンスを依頼してくるサロンが使っている機種と、廃業・下取りの連絡をしてくるサロンが使っている機種には、明らかな偏りがあるのです。

長く使い続けているサロンに多い機種

ジェニモシリーズ(ジェニモPro2 / ジェニモMini / ESSENT Premium

当社のメンテナンス契約先の中で、最も多い機種がジェニモシリーズです。ジェニモPro2、ジェニモMini、ESSENT Premiumを使っているサロンは、定期メンテナンスの依頼が多い一方で、重大な故障での修理依頼が非常に少ない傾向にあります。

修理工場の立場から見たジェニモシリーズの特徴は、まずランニングコストの低さです。1ショットあたりのコストが0.1円前後と極めて安く、サロンの利益を圧迫しません。ランプの寿命も長く、交換頻度が少ないため、「ランプ代が払えない」という理由でメンテナンスを放置するケースがほとんど見られません。

内部構造もシンプルで整理されており、冷却系のトラブルが少ないのが印象的です。分解して中を見ると、部品の配置に余裕があり、熱がこもりにくい設計になっています。結果として、5年以上使い続けているサロンが多く、当社への連絡も「問題ないけど念のため点検してほしい」という予防的なものが中心です。

特にESSENT Premiumはレンタル導入が可能で、初期費用を抑えて開業したサロンに多い印象です。レンタル契約にメンテナンスが含まれているケースが多いため、結果的にメンテナンスが行き届き、機器の状態が良好に保たれています。「レンタルだからメンテナンスがちゃんとされている」というのは、修理工場から見ると理にかなった構造です。

クリアSP

NBSのクリアSPも、長く使い続けているサロンが多い機種です。市場シェアが大きいため修理依頼の絶対数は多いですが、故障率自体は安定しています。IPL方式の定番として実績が豊富で、部品の供給も安定しており、仮に故障しても修理がスムーズに進むケースがほとんどです。

クリアSPを使っているサロンの特徴として、オーナーが堅実な経営をしている印象があります。派手さはないけれど、地道に顧客を増やし、機器のメンテナンスもきちんと行っている。こうしたサロンから「買い替えたい」「下取りしてほしい」という連絡が来ることは非常に稀です。

廃業・下取り依頼が多い機種

バイマッハ

これは当社の実感として率直に申し上げますが、バイマッハを使っているサロンからの「サロンを閉めるので引き取ってほしい」「修理費が出せない」という連絡は、他の機種と比べて明らかに多い傾向があります。

バイマッハ自体が悪い機器だと言っているわけではありません。高速連射と高出力を両立した高性能機であり、スペック的には優れた製品です。問題は、本体価格が約400万円と高額であることに加えて、ランニングコストも高い傾向にある点です。

修理工場の現場で見てきた実態として、バイマッハは以下のような流れで経営を圧迫するケースが多いです。

  • 高額な本体価格のリース負担が毎月のしかかる
  • 高出力を多用するためランプの消耗が早く、交換コストがかさむ
  • 2本のハンドピースを同時に使う設計のため、冷却系への負荷が大きく故障リスクが高い
  • 故障した際の修理費用も高額になりやすい(部品単価が高い)

結果として、月々のリース料+ランニングコスト+修理費用が利益を食い潰し、経営が立ち行かなくなるパターンを何度も目にしてきました。特に、個人サロンや小規模サロンでバイマッハを導入したケースで、この傾向が顕著です。大型サロンやチェーン店で1日の施術数が多ければ投資を回収できますが、月の施術数が限られる小規模サロンには荷が重すぎるのが現実です。

当社に下取りの相談が来るバイマッハは、使用年数2~3年のものが多く、「まだ使えるのに経営的に維持できない」という理由がほとんどです。機器としては問題ないのに、経営とのバランスが取れなかったということです。

ルミクスA9X

ルミクスA9Xも、下取り・廃業相談が比較的多い機種です。これもバイマッハと同様に、機器自体の品質が悪いわけではありません。むしろ、THR方式のハイエンド機として施術スピードや効果は高く評価されています。

しかし、修理工場の現場で感じるのは、本体価格の高さとランニングコストの負担です。ルミクスA9Xは高性能な分、部品も専用設計のものが多く、故障時の修理費用が高額になりやすい傾向があります。ランプの単価も高めで、ヘビーに使うサロンではランプ交換だけで年間数十万円のコストが発生します。

加えて、ルミクスA9Xを導入するサロンは「高い機器を入れたのだから、すぐに元が取れるだろう」と考えがちですが、機器の性能が高いことと、集客がうまくいくことは別の問題です。高額な機器を入れたものの集客が追いつかず、リース料の支払いに追われるうちに経営が悪化していく。このパターンで当社に「下取りできないか」と連絡してくるオーナー様は少なくありません。

中国製・OEM製品

これは特定の機種名ではありませんが、50万円以下の中国製脱毛機やOEM製品は、廃業・下取りの相談において最も多いカテゴリーです。購入から1年以内に故障し、メーカーのサポートが受けられず、修理もできずに廃棄せざるを得ないケースが頻発しています。

修理工場としても、中国製の機器は部品が特殊で互換性がなく、修理自体が困難なケースが約30%あります。「修理できません」とお伝えするのは私たちとしても心苦しいのですが、物理的に部品が手に入らない以上、どうしようもないのが現実です。

なぜ機種選びが経営の命運を分けるのか

修理工場の視点から見ると、機種選びが経営に与える影響は、多くのサロンオーナー様が想像している以上に大きいです。その理由を整理します。

ランニングコストの差が利益を決める

業務用脱毛機のランニングコストは、機種によって大きな差があります。1ショットあたり0.1円の機種と0.5円の機種では、全身脱毛1回(約3,000ショット)あたりのランプコストが300円 vs 1,500円。月に50人施術すれば、月間のランプ代だけで15,000円 vs 75,000円の差が生まれます。年間では72万円の差です。

この差は施術料金を変えない限り、そのまま利益の差になります。ランニングコストが高い機種を選んでしまうと、利益率が低くなり、メンテナンスや広告への投資余力が削がれます。それが施術品質の低下や集客力の低下につながり、さらに売上が落ちるという悪循環を招くのです。

故障リスクの差が営業停止リスクになる

当社の修理データでは、機種によって5年間の平均修理回数に明確な差があります。修理回数が多い機種ほど、営業停止のリスクが高くなり、その間の売上損失も積み重なります。

修理1回あたりの営業停止期間は平均1~2週間。仮に月商100万円のサロンが2週間営業停止になれば、約50万円の機会損失です。これが年に2回起きれば100万円の損失。修理費用を合わせると、年間で150万円以上のコストが発生するケースもあります。

下取り価格の差が出口戦略に影響する

仮にサロンを閉じることになった場合、機器の下取り価格は機種によって大きく異なります。市場で人気のある機種や、中古市場での需要が高い機種は、購入価格の15~25%程度で売却できることがあります。一方、マイナーな機種や中国製の機器は、買い手がつかず廃棄するしかないケースも珍しくありません。

当社で下取りした機器をメンテナンスして再販する際にも、ジェニモシリーズやクリアSPは引き合いが多く、比較的短期間で次のオーナーが見つかります。一方、高額機種は中古でも価格が高いため、買い手がつきにくい傾向があります。

修理工場が考える「サロン経営に合った機種選び」

15,000台以上の修理を通じて、私たちなりに見えてきた「サロン規模と機種選びの相性」をまとめます。あくまで修理工場の現場感覚に基づくものであり、特定のメーカーを推奨する意図はありません。

個人サロン・自宅サロン(月の施術数3060名程度)

このクラスのサロンで最も安定して使い続けている印象があるのは、ジェニモMiniやESSENT Premiumです。ランニングコストが低く、故障リスクも低い。レンタル導入であれば初期投資も抑えられます。逆に、400万円クラスのハイエンド機を個人サロンに入れるのは、修理工場の立場から見るとリスクが高いと感じます。月の施術数が限られる中で、高額なリース料とランニングコストを毎月払い続けるのは、かなりの集客力がないと厳しいのが現実です。

中規模サロン(月の施術数100200名程度)

このクラスでは、ジェニモPro2やクリアSPが安定稼働している印象です。施術数が多い分、ランニングコストの低さが利益に直結します。2台体制で運営しているサロンも多く、同一メーカーで揃えることでスタッフ教育やメンテナンスの効率化を図っているケースが目立ちます。

大規模サロン・チェーン店(月の施術数300名以上)

このクラスになると、高速連射が可能なハイエンド機の投資回収が現実的になってきます。バイマッハやルミクスA9Xが本領を発揮するのは、1日の施術数が10名以上あるサロンです。施術スピードの速さが回転率の向上に直結し、高いランニングコストも施術数の多さでカバーできます。

ただし、このクラスでもメンテナンスの重要性は変わりません。むしろ、高負荷で使用する分だけ、メンテナンスの頻度は上げるべきです。大規模サロンからの修理依頼で「フル稼働させすぎて冷却系がダウンした」というケースは少なくありません。

機種を変えたら経営が好転した実例

最後に、実際に機種を変えたことで経営が好転したパターンをいくつかお伝えします。

高額機種からジェニモシリーズに乗り換えたケース

月額8万円のリースで高額機種を使っていた個人サロンが、リース満了を機にジェニモPro2に買い替えたケースがあります。ランニングコストが月間で約5万円下がり、故障による営業停止もなくなったことで、利益率が大幅に改善されました。オーナー様は「前の機器が悪かったわけではないけれど、自分のサロンの規模には合っていなかった」と振り返っておられました。

中国製からクリアSPに買い替えたケース

中国製の安価な脱毛機を使っていたサロンが、1年で2回の故障を経験し、クリアSPに買い替えました。出力が安定したことで施術効果が向上し、リピート率が45%から75%に回復。「安い機器に飛びついたのが最大の失敗だった」というのが、そのオーナー様の言葉です。

メンテナンスだけで復活したケース

機種を変えなくても、メンテナンスだけで経営が好転するケースもあります。3年間メンテナンスをしていなかったサロンの脱毛機を点検したところ、出力がメーカー公称値の60%まで低下していました。ランプ交換と内部クリーニングで出力を回復させた結果、施術効果が劇的に改善され、離れていたお客様が戻ってきました。費用は約15万円。これが最もROIの高い投資だと、修理工場の立場からは断言できます。

まとめ

  • 修理工場には「メンテナンス依頼」と「廃業・下取り依頼」の2種類の連絡が来る。選ばれている機種に明確な偏りがある
  • ジェニモシリーズ・ESSENT Premium・クリアSPは長く使い続けているサロンが多い。ランニングコストの低さと故障率の低さが共通点
  • バイマッハ・ルミクスA9Xは高性能だが、個人サロンでは高コスト体質が経営を圧迫しやすい。大規模サロン向き
  • 中国製・OEM製品は廃業率が最も高い。部品供給の問題で修理不可能になるリスクも
  • 機種選びはサロンの規模と施術数に合わせることが最重要。高い機器=良い機器ではない
  • メンテナンスだけで経営が好転するケースも多い。年1回の点検は最低限の投資

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