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経営・売上改善

脱毛サロンの廃業率と失敗原因|修理工場が見た閉店するサロンの共通点

私たち株式会社BLASTは、大阪を拠点に業務用脱毛機・美容機器の修理を専門に行っている修理工場です。累計15,000台以上の業務用美容機器を修理・メンテナンスしてきました。繁盛しているサロン様からの定期メンテナンス依頼もあれば、「閉店するので機器を引き取ってほしい」というご連絡をいただくこともあります。本記事では、修理工場の視点から見た「脱毛サロンが廃業に至る本当の原因」を解説します。

脱毛サロンの廃業率の実態

開業からの期間廃業率
1年以内約30%
3年以内約60%
5年以内約80%

脱毛サロンは参入障壁が極めて低く(資格不要、300万円以下で開業可能)、準備不足のまま廃業に追い込まれるサロンが後を絶ちません。当社には毎月平均3~5件の「サロンを閉じるので機器を引き取ってほしい」という連絡が入ります。

修理工場が見た「閉店するサロンの共通点」7

共通点1:機器のメンテナンスを一切していない

廃業サロンから引き取った脱毛機を開けると、冷却水が茶色く濁り異臭を放っていることは日常茶飯事。開業から一度も冷却水を交換していないケースが驚くほど多い。フィルターも埃で真っ黒。メンテナンスを怠った機器は出力が低下し、脱毛効果が落ち、お客様が離れていく負のスパイラルに。

共通点2:安すぎる料金設定で利益が出ていない

全身脱毛月額2,980円に設定したサロンの例。1回の施術原価が約2,500円で粗利はわずか480円。月50人施術しても粗利24,000円。家賃・光熱費・広告費を引けば大幅赤字。修理費すら捻出できず、開業1年半で廃業。

共通点3:集客をホットペッパーだけに依存している

月額15万円のプランを契約し、新規客のリピート率はわずか20%。月15名の新規のうち2回目に来るのは3名だけ。ホットペッパー掲載を止めた途端に新規ゼロ、数ヶ月後に廃業。集客チャネルが一つしかないのは経営のリスク管理の最も基本的な問題。

共通点4:安い中国製機器を買い、故障で営業停止を繰り返す

ネット通販で40万円の脱毛機を購入、3ヶ月でハンドピース破損。販売元は連絡不通。修理費12万円、その後も半年に1回故障。2年間の修理費合計が購入価格を超え、最終的に閉店。

共通点5:スタッフ教育をしておらず施術品質にバラツキ

オーナーが適切な出力で施術する一方、アルバイトスタッフは出力設定が分からず低すぎる出力で照射。効果が出ないクレームが相次ぎ、口コミ評価が低下、新規集客が困難に。

共通点6:立地選びを間違えている

家賃の安さに惹かれて高齢者の多い住宅街に出店。ターゲットの20~30代女性がほとんどおらず、来店客の大半が遠方から。リピート率が極端に低く、開業2年で廃業。機器の状態が良い(=お客様が少なかった証拠)。

共通点7:経営数字を把握していない

月商、固定費、施術原価、利益率を即答できないオーナーが廃業組に圧倒的に多い。数字を把握していなければ問題の原因分析も対策もできない。

廃業を避けるために開業前にやるべきこと

事業計画書を作成する

最低3年間の収支計画を含む事業計画書を作成。損益分岐点の客数を把握することが特に重要。

6ヶ月分の運転資金を確保する

月間固定費50万円なら最低300万円の運転資金。これがなければ売上が立つ前に資金ショート。

脱毛機は信頼性とランニングコストで選ぶ

  • メーカーの実績と修理対応体制
  • 交換部品の供給体制と価格
  • 1ショットあたりのコスト
  • 保証期間と保証内容

購入価格が100万円高くても5年故障なく稼働する機器の方がトータルコストは低い。

集客チャネルを複数持つ

  • Googleビジネスプロフィール(無料・地域検索に強い)
  • Instagram・TikTok(施術事例の発信)
  • 紹介制度(最もリピート率が高い)
  • ポータルサイト(予算に応じて)
  • 自社ホームページとSEO

メンテナンス費用を月間予算に組み込む

月1万~3万円のメンテナンス予算を確保。メンテナンスは「コスト」ではなく「投資」。

廃業の危険信号5

信号1:月商が固定費を下回る月が2ヶ月連続

構造的な問題を抱えている可能性。即座に原因分析と対策を。

信号2:リピート率が50%を下回った

施術効果の低下が原因であれば、まず脱毛機のメンテナンス状況を確認。出力低下でリピート率が15ポイント下がるデータも(当社実績)。

信号3:脱毛機の修理費を捻出できなくなった

キャッシュフローが危機的。機器が止まれば売上ゼロ。緊急予備資金として最低30万円は常に確保を。

信号4:新規客の来店が月5名以下

小規模サロンでも月10名以上は必要。5名以下は集客に重大な問題あり。

信号5:スタッフが辞めて補充できない

サロンの経営状態を反映している兆候。オーナー一人体制は心身の疲弊から廃業へ。

廃業から立て直したサロンの事例

関西の個人経営サロン。開業2年目で月商80万円→30万円に落ち込み、毎月15万円の赤字。

機器診断の結果

  • 冷却水が1年以上未交換で冷却効率大幅低下
  • ランプ劣化で表示出力と実際の出力に30%以上の乖離
  • ハンドピースのクリスタル面に汚れ蓄積
  • フィルター詰まりで安全装置が頻繁に作動

本来の性能の60~70%しか発揮できていなかった。

改善アクション

  • 機器修理・メンテナンスで出力回復(費用18万円・3回分割)
  • 料金を9,800円→15,800円に引き上げ
  • 3ヶ月に1回の定期点検を契約
  • Googleビジネスプロフィールの活用開始

6ヶ月後の結果

月商100万円に回復。新規客は月15~20名で安定、リピート率70%超え。「機器の出力回復でお客様の反応が明らかに変わった」とオーナー様。

廃業時の脱毛機の処分方法

中古買取業者への売却

買取相場は購入価格の5~20%。メンテナンス良好な機器は高値、故障ありは大幅下落または買取拒否。

メーカーへの下取り

次の機器の購入が条件の場合が多い。

修理工場経由での再販

修理・メンテナンス済みで付加価値をつけて再販。一般的な中古買取より高い価格で売却できるケースも。

産業廃棄物としての処分

費用1~3万円。マニフェスト(産業廃棄物管理票)の交付が必要。

リース機の場合

廃業してもリース契約は自動解約されない。残額一括払いまたはリース会社との交渉が必要。

まとめ

  • 脱毛サロンの5年以内廃業率は約80%。参入障壁の低さが安易な開業を招く
  • 閉店するサロンの7つの共通点:メンテナンス放置、安すぎる料金、集客依存、安い機器、教育不足、立地ミス、数字の無把握
  • これらは一つ一つは対処可能な問題。早期に気づき手を打つことが重要
  • 危険信号:月商<固定費が2ヶ月連続、リピート率50%以下、修理費を出せない、新規月5名以下、スタッフ離職
  • 脱毛機のメンテナンスは経営の根幹。出力回復だけで売上が大きく改善するケースは珍しくない

廃業を考える前に、まずは機器の状態を確認してみてください。当サイト「ビューティーログ」では各機種の修理データ付きレビューも掲載しています。サロン経営の参考にぜひご活用ください。

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